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副腎疲労とは、文字通り副腎が疲れてしまう病気であり、1990年代にアメリカの医師、ジェームズ L. ウイルソン氏により提唱された非常に新しい概念です。現在は多くの医師に認知されつつある病気ですが、医学的に100%証明された病気ではないため、副腎疲労に異を唱える医師や医学研究者もいます。
副腎は、左右の腎臓の上に乗っかるように存在する臓器です。とはいえ、腎臓の働きとは全く異なります。
「腎臓」は尿を作り、血圧を調整し、体内の環境を一定のバランスに保ち、ビタミンDを活性化させ、血液をつくる働きをサポートするなどの役割を持つ泌尿器系の臓器です。
一方、「副腎」は人間の生命維持に極めて重要な50種類以上のホルモンを、産生・分泌している内分泌器官なのです。
加えて、副腎の働きも大きく2つに分けられます。
副腎の内部に存在する「副腎髄質」という器官では、危機や不安、恐怖、怒りなどの感情により血糖値や血圧、心拍数を上げたりするアドレナリンやノルアドレナリンを産生・分泌します。
副腎が疲労すると、アドレナリンやノルアドレナリンの調整がきかなくなり、気分が不安定になってしまいます。
上記の副腎髄質を覆うように存在する「副腎皮質」という器官では、コルチゾール、DHEA、アルドステロンなどのホルモンを産生・分泌します。特に、副腎が分泌する多種のホルモンの中でも、特に注目すべきホルモンは、「コルチゾール」という副腎皮質ホルモンです。
コルチゾールは「ストレスホルモン」とも呼ばれ、身体にストレスがかかると分泌される、ストレスによる体内の炎症を抑えるホルモンです。
ストレスへの耐久性や回復力を増加させ、主に体調を保つ役割を担っています。コルチゾールが適量分泌されることで、人間の身体は様々なストレスから守られているのです。
コルチゾールの守備範囲は多岐わたり、ストレスを受けるたびに、血糖、血圧、免疫機能、脳の覚醒にかかわる神経作用、骨の代謝などが正常に働くように調整しているのです。
しかし、長期間ストレスがかかり続けたり、過度に強いストレスがかかったりすると、副腎は休むことなく大量のコルチゾールを分泌し続けることになり、副腎が疲れてしまいます。副腎が疲れ機能が低下すると、コルチゾールの分泌量が相対的に不足し、炎症が抑えられなくなり、さまざまな不調を招く結果になります。
副腎疲労の主な原因は、精神的や肉体的ストレスだと言われています。
人間はストレスを脳(視床下部)で感じると、ストレスによる体内の炎症を抑えようと働きます。
視床下部から「副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)」を分泌、そのCRHを受けた脳下垂体は、副腎にコルチゾールの分泌を促すため「副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)」を分泌、ACTHを受けた副腎はコルチゾールを分泌させ、体内におけるストレス炎症を抑えようとします。
しかし、慢性的にストレスがかかりすぎると、副腎が疲れてしまい、コルチゾールの分泌を抑制してしまいます。
脳からのCRHやACTHの分泌量に対し、副腎からのコルチゾール分泌量が少ないため、さらに脳は副腎に対しコルチゾールの分泌増加を求めるCRHやACTHを分泌させます。
この悪循環がますます副腎を疲弊させる結果になり、「副腎疲労」として、身体にさまざまな不調・症状が現れるようになります。
逆に、脳からの指令通り副腎が働き過ぎると、コルチゾールの大量分泌が続き、高血圧や糖尿病などを引き起こすこともあります。
疲れやすいなどの慢性疲労、腹部膨満感、朝起きられないや眠れないなどの睡眠障害、筋肉痛、集中力低下、何をしても楽しくないや落ち込みやすい、やる気がでないなどの鬱症状、神経過敏、性欲減退、PMSや更年期症状の悪化、記憶力が落ちるなどの記憶障害、すぐイライラしたり怒りっぽくなる、かゆみ、低血糖、アレルギーやアトピーの悪化、立ちくらみ、甘い物や塩辛いものを食べたくなる、他多数。
子供が朝起きられず学校に行けないといった「起立性調節障害」にも、副腎疲労が隠れていたり、起立性調節障害ではなく実は副腎疲労だったということもあります。
「線維筋痛症」や「リウマチ」と診断されたけれども、実は副腎疲労だったということもあります。
また、副腎の疲労が慢性化してしまうと、高血圧、糖尿病、動脈硬化、感染症、生活習慣病、胃腸障害、不眠症、うつ、アレルギー疾患などの発症リスクが高まると考えられます。
副腎疲労はストレスが大きな原因と言われますが、生活習慣も原因の一つと考えられます。
たとえば、喫煙によるニコチン摂取は、アドレナリンやノルアドレナリンの分泌を促してしまいます。ストレスがかかったときに喫煙することが多いと、多量のアドレナリンやノルアドレナリンを分泌し続けてしまいます。
コーヒーに含まれるカフェインも、アドレナリンとコルチゾールを分泌を促します。喫煙と同様、ストレスがかかる環境で好んで摂取されることが多いため、副腎疲労につながります。
副腎疲労症候群で現れる症状は多岐にわたります。
朝起きられない、起きるのがツライ。
寝ても疲れがとれない。
特に午後に疲れを感じる。
コーヒーなどカフェインを摂らないとやる気がでない。
アレルギーや鼻炎、喘息が悪化。
塩辛い物(塩分))や甘い物(糖分)が無性に食べたくなる。
体重が急に増加。
抜け毛が多くなり、毛髪量が減ってきた。
風邪の治りが遅い。
便秘になりやすくなった。
冷え性になってきた。
シミが出やすくなった。
関節が痛む。
足首周りがむくみやすくなった。
PMSや更年期障害がひどくなった。
身体が怠く、動作が緩慢になってしまう。
立ちくらみやめまいがする。
夕食後あたりからやっと元気になる。
疲れやすい。
性欲が低下。
なかなか寝つけない。眠りが浅い。睡眠障害が起こる。
すぐにイライラしてしまう。怒りやすくなる。忍耐力が低下。
ヒステリーを起こす。
集中力がなくなり、記憶力も悪くなった。
頭がボーっとする。
何もかも嫌になる。うつ病っぽい。
気分の浮き沈みが激しい。落ち込みやすい。
筋肉痛がなかなか治らない。
虫にさされると腫れがなかなか引かない。
これらの最たる原因は、ストレスです。
例えば、激しい運動、事故、ケガ、病気、喫煙、薬の多用、人間関係、結婚、離婚、失恋、人やペットの死、仕事のプレッシャー、リストラ、怒り、緊張、焦り、生活環境、気温…等々。副腎疲労症候群は、ストレスの量が許容量を超えて副腎が対処できなくなると発症する病気です。
副腎疲労症候群は、線維筋痛症やリウマチ、肺炎、喘息、アレルギー、突発性難聴、メニエール病、過敏性腸症候群、耳鳴り、腰痛、頭痛…などとも関係していることもあります。
通常、コルチゾール値は朝7~9時に最も高く、夜にかけて緩やかに減少していくのですが、副腎疲労の場合は、朝も低く、夜は更に低い傾向にあったり、朝から夕方にかけて低く、夜に高くなる傾向があります。
したがって、副腎疲労を疑って病院を受診する場合、唾液に含まれるコルチゾール値を測定するため「唾液検査」を行うことになります。
残念ながら、副腎の状態やコルチゾールの分泌量は、医療機関の一般的な検査や健康診断では判明しません。血液検査では正確な判断ができないのです。
そのため、身体に不調を感じていても、一般の検査結果の数値は正常を示すため原因がわからず「自律神経失調症」や「更年期障害」、「慢性疲労症候群」、「起立性調節障害」、「低血糖症」…等々といった本当の病気とは違う病気として診断されてしまいます。
唾液検査は1日4回(8時、12時、16時、24時)摂取し、分泌量と分泌パターンから判断することになります。
受診する科は、内分泌科、内分泌代謝内科が副腎疲労の専門になります。もし、専門の科がなければ、一般内科にて、副腎疲労の疑いがないか聞いてみるのも良いでしょう。
ただし、副腎疲労の存在を知らない医師もいたり、他の病気と誤診されることもあるので、できれば専門科を探して行かれる方が良いとは思います。
副腎疲労に対する治療は、食事や睡眠などの生活習慣の改善、ストレスコントロール、サプリメント摂取などのセルフケアが中心になります。特に、副腎疲労に効く薬といったものはありません。
ですので、もし薬を処方された場合は、おそらく表に現れた症状に対する薬だと思われますので、医師とよくご相談の上、お薬を服用するようにしてください。薬漬けの生活は症状を悪化させるだけですから。
どのような病気にも言えることですが、副腎疲労を放置しておくと、ストレスに対抗できなくなり、健康な時なら些細なことと済ませられたこともストレスを感じるようになり、悪循環が始まります。他の病気を併発してしまうこともあります。早期の対象が必要です。
言うのは簡単ですが、一番難しく、そして一番必要なことは、ストレスを減らすことと休養です。精神的ストレスや肉体的ストレスになることから思い切って離れてみることです。環境ストレスもありますので、しばらく他の地へ行ってみたり、引っ越しなども一つの手かもしれません。
食生活の改善も重要です。甘い物や炭水化物(糖質)のコントロールが特に大切だと言われています。糖質はインスリンの分泌量を増やし、その増加したインスリンはコルチゾールの分泌を低下させてしまうため、副腎疲労の悪化につながります。小麦製品や乳製品も減らしましょう。
副腎疲労から回復するためにご自身でできることは、まず生活習慣から変えていくことです。
① コーヒーや緑茶、コーラ、チョコレートなどカフェインを含む物の摂取を控える。カフェインは副腎へのさらなる負担にしかなりません。
② 甘いお菓子類の摂取を控える。血糖値の乱高下は身体にストレスを与え、副腎の疲労につながります。
③ お酒や揚げ物を控える。アルコール摂取は肝臓へのストレスを誘発させるリスクがあり、アルコールには糖分も含まれるため、血糖値の乱高下にもつながり、副腎を疲労させます。
④ 朝の果物の摂取を控える。副腎が疲労すると細胞中のナトリウム量が低下して、逆にカリウムの割合が高くなっています。
本来、体調の維持には、ナトリウム、カリウム、水分の3つのバランスが重要になってくるため、カリウムを多く含む果物を摂取すると必然的に体内のカリウム量が増加し、ナトリウム量がますます低下してしまいます。
⑤ 栄養ドリングを控える。営業ドリンクにはカフェインや糖分が多く含まれています。
⑥ 激しすぎる運動も控える。楽しく感じる程度の運動は良いのですが、勝つためや上手くなるに「一生懸命頑張る」運動はストレスを生むので控えるべきです。
和食中心の食生活がおすすめです。
カフェインやアルコールの摂取もほどほどに。副腎に負担をかけないようにすることが大切です。
栄養素の面では、ビタミンC、ビタミンB群、マグネシウムなどを摂取するように心がけましょう。また、副腎疲労の時は、体内でナトリウム不足が起こっているので塩分も摂取する方が良いです。
あとは、軽い運動も必要です。頑張りすぎは逆にストレスとなりますが、楽しめる程度の運動はストレス解消にもつながり体力回復にもなりますので、是非してみてください。
当院では、主に頭蓋骨調整と内臓調整により、副腎疲労の症状を軽減させていきます。
頭蓋骨調整により蝶形骨を動かし、その蝶形骨のトルク鞍部分に収まっている脳下垂体に刺激を与えることで、副腎皮質刺激ホルモンの分泌や視床下部の副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンの分泌を調整していきます。
また、内臓調整により副腎に刺激を与え、副腎の疲労を軽減させていきます。
もちろん、最終的にはご本人のストレスコントロールや食生活、生活習慣の改善も必要になるため、二人三脚で進めていくことになります。
施術だけで100%の改善を望まれる方には向いていませんが、施術とセルフケアとを組み合わせることで、早期の回復が望めます。
もし、副腎疲労でお悩みなら、是非当院にお気軽にご相談ください。
およそ、週一回の施術ペースで約3ヵ月ほどで改善がみられると思います。
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